COREを使ったトレーニングではまず、トレーニングに最適な自分の温度「ヒートトレーニングゾーン」を割り出すための「ヒート・ランプ・テスト」を行います。
この適切な領域「ヒートトレーニングゾーン」で継続的にトレーニングすると、暑熱順化が促され、暑さへの対応力やパフォーマンスが上がっていきます。
このテストは、バイクまたはランで行います。
身体の深部温度をできるだけ同じ条件で正確に管理・比較するため、室内で行うのがおすすめです。
COREは運動を始める10分前頃から装着・起動しておくと、より正確な計測が期待できます。
バイクまたはランで、COREを装着しながら深部温度を装着しながら、
自分のヒートトレーニングゾーンの範囲で45~90分トレーニング。
これを週2~3回の頻度で継続して行います
できる人は、初期段階で週6~7日の頻度で集中的にヒートトレーニングを行うと、より身体の暑熱耐性が向上し、暑い環境下でのパフォーマンスの低下を抑えられます。
自分の暑熱対応力やパフォーマンスがどのくらい向上したかは、ヒート・ランプ・テストで確認
パフォーマンスが向上すると、テスト時にパワーや速度が20%低下するときの深部温度がより低くなります。
トレーニングではウォームアップしながらヒートトレーニングゾーンに入るまで体温を上げ、このゾーンで出せるパワーを出し続ける。最初のうちはまず45分くらいでいい。終わったら必ずクールダウンする。これを無理のない範囲で繰り返しながら、徐々に慣れていくこと。
慣れてきたら、段階的に時間を伸ばしていき、90分くらいを目安にトレーニングを繰り返す。ただし、時間にこだわって無理に続けないこと。開始後、身体がおかしいと感じたらすぐやめる。自分の身体と対話しながら慣れていくのが、暑熱順化の過程なので、途中でやめる日があっても全く問題ない。無理をしない範囲で繰り返していると、誰でも少しずつ慣れてくる。
人によって異なりますが、少なくとも2週間はかかる。
レース対策に行うなら、最低でもレースの3週間以上前に始めるのが目安。
通常のトレーニングをCOREを装着して行うことで、通常のトレーニングの一部をヒートトレーニングする方法がおすすめ。
通常行なっているトレーニングのうち、ごく一部をヒートトレーニングのゾーンで行う
インターバル・トレーニングのような高強度練習を、深部温度を計測しながら行なってみる
高強度トレーニングのうち一部をヒートトレーニングのゾーンで行なっている可能性がある
(下記グラフの緑色に塗られた部分)
ある程度強度の高いトレーニングなどで深部温度がヒートトレーニングゾーンまで上がった場合は、通常のクーリングダウンの前に、深部温度をキープして、ヒートトレーニングを行う
ヒートトレーニングを継続して行うことで、夏のレースで向上した暑熱対応力やパフォーマンスを継続的にキープできる。
逆にヒートトレーニングをやめると暑熱耐性は低下し、4週間ほどで完全に耐性が失われる。特に外気温が下がっていく秋冬は意識してヒートトレーニングゾーンに深部温度を上げないと暑熱順化の効果が一気に失われ、来春以降の気温上昇にも対応できなくなる。
COREを活用して深部温度を意識しながらヒートトレーニングを継続し、通常なら秋冬にはリセットされてしまう暑熱耐性をキープしよう。
最初は意気込んで頑張ってしまいがちだが、無理をしていると、そのうち疲労がたまって続けられなくなる。
あらゆるトレーニングに言えることだが、あくまで無理のない範囲で繰り返しながら、少しずつ慣れていくのが鉄則。
レースでもCOREを装着して深部温度のヒートトレーニングゾーンをキープしながら走れば、暑さや、深部温度上昇によるパフォーマンスへの影響を抑えられる。
2020年東京オリンピックトライアスロン男子個人金メダリストのブルンメンフェルトは、普段のトレーニングだけでなく、東京オリンピックやアイアンマン世界選手権のレース当日、COREを装着し、深部体温をモニタリングしつつレースを運んでいるという。