暑さにどれくらい適応しているかを可視化したものが「暑熱順化スコア」です。
これは、毎日のトレーニング中に蓄積された暑熱順化トレーニング負荷に基づいて表示されます。
適切な暑熱順化トレーニング負荷(2以上)がある日には、暑熱順化スコアが増加します。負荷が高いほど、暑熱順化しやすくなり。暑熱順化トレーニング負荷がない日が続くと、スコアは低下します。
暑熱順化スコアは以下の4段階に分かれています。
暑熱順応レベルが低い状態です。暑い環境で運動すると、不快感を覚えたり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。暑い中でのトレーニングや競技には注意し、十分な冷却対策を講じてください。暑熱順化トレーニング をより頻繁に実行して、暑熱順応スコアを上げてください。
暑さによる負荷がかかった状態での運動がどのように感じるかが分かってきて、身体的に生理的適応を身につけているかもしれません。これは暖かい気候でのパフォーマンスに役立ちますが、暑い状況に適応するには、より多くの暑熱順化トレーニングが必要です。
あなたの身体はかなりの暑熱順化を獲得しており、暑いレースでも非常に良いパフォーマンスを発揮できる可能性があります。引き続き戦略的な冷却とペース配分が重要ではありますが、暑熱順化していないライバルよりもかなり優位に立てるでしょう。この範囲の頂点を目指して努力を続けてください!
暑熱順化レベルは非常に高い状態です!あなたが得た適応は、暑いコンディションでも涼しいコンディションでも、持久力のパフォーマンスを最適化します。適応レベルを維持するために、週に1-2回の暑熱順化トレーニングを続けてください。
1日あたり10段階で測定されます。主にヒートゾーン 2~ 3で過ごした時間に基づいて算出されます。(0: 暑熱順化への寄与がない~10:暑熱順化への寄与が最大)
効果的な暑熱順化トレーニングのためには、ヒートゾーン3で45~75分間トレーニングすることをおすすめします。
ヒートゾーン1~4で過ごした時間が、暑熱負荷として記録されます。
トライアスロン古谷純平選手の実践しているヒートトレーニング・メニュー例
【100~120分 rollers】※インドアトレーナー
▼15分 ウォーミングup
▼30分 LT1
▼45~60分 Heat Training Zone
( ヒートトレーニングゾーンでこぐ)
▼10~15分 クーリングdown
1回目のテスト後、週2回の頻度でヒートトレーニングを実施。1カ月後に2回目のテストを行った。深部温度38℃時点の心拍が150拍まで下がるなどの明確な変化が見られた。
1回目のヒートランプテスト。深部温度が38℃まで上がった時点の心拍は165拍/分だった。
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